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第117回POS薬剤研究会

第117回POS薬剤研究会を2021年7月27日に開催いたしました。残念ながら今回も新型コロナウイルス感染症の影響でZoomによるスモールグループディスカッション(SGD)となりましたが、28名の先生方にご参加いただき、活発なグループワークが行われました。ご参加いただきました先生方、誠にありがとうございました。

 今年度2回目の今回の研修会では、プロブレムリストの作成と目標設定を行いました。この行程では、患者の訴え等の主観的情報と診療記録等に記載された客観的情報を様々な角度から分析し、薬剤師が介入する上で患者にとってどのような解決すべき問題点があるのかを明確にし、個々の患者に合わせた解決目標の設定をします。問題志向型システムであるPOSにおいてとても重要な行程となります。また本年度の模擬症例である帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹ワクチンが承認され話題となりましたが、患者のQOLを著しく低下させる疾患であり、その治療と同時に疼痛コントロールが重要となります。今回のSGDにおいても各グループともに、痛みのコントロールに関して、痛みによる不眠に関して、腎機能経度低下による薬物治療の安全性に関してなど、患者の身体状況や訴えなどを詳細に分析し、この患者固有の問題点を的確にとらえていました。

 次回は初期計画を学びます。今回明らかにした問題点に関して、設定した解決目標に向かって解決していくための行動計画を科学的根拠などに基づいて立てていきます。患者に対して我々薬剤師が具体的にどのようなことを実践すべきかをSGDにて議論していただきたいと考えています。今回に引き続き多くの方のご参加をお待ちしております。


総合相模更生病院 稲葉健二郎

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